加清純子嬢の行方来だ判らず 北海タイムス 昭和27年1月30日 

加清純子嬢の行方来だ判らず

札幌市--幌北小学校長加清保氏令嬢純子さん(一九)=札幌南高校三年生=の行方不明について釧路地区警舌辛駐在所と地元民が協力して捜索をつづけでいるが、純子さんが行つたと思われる現地は雪が深いためまだ判らない、純子さんはさる十六日朝いつものように登校姿で家を出たが学校へは行かず、二十二日阿寒郡阿寒村雄阿寒ホテルに行つており、二十三日午前十時ごろ「阿寒湖の滝口を見てくる」と宿を出で、木材を積出しに行くトラックに乗つて行つたものらしい、父保氏は二十九日自宅で「純子は東京へ行つたものとばかり思つていたので驚いているところです」と心配し、雄阿寒ホテルに電話で様子をきいたところ純子さんが同ホテルに宿泊、木材積みのトラックで出かけたことまでは確認された
 純子さんは昨年秋自由美術展に入選、女流美術展にも出品、女学生として特異な画風を持ち将来を嘱望されていた、また文学も愛好、南高校生を中心にした「青銅文学」の同人て最近刊行された同誌に創作や詩を発表していた
「青銅文学」グループの札幌市--某方岡村春彦君(一八)らも非常に心配しているが純子さんの行方不明が自殺を意味するのかどうかについては「そんな原因は見あたらない、あるいは二十八日学芸大学でおこなわれた第二次大学進学適性検査に志願していたから出ているのではないか」といつていたが、もちろん姿を見せておらず、なんらかの悩みによる失そうー自殺行とかんがえられる点がつよい

(写真は加清純子さん)

北海タイムス 昭和27年1月30日 
画像

"加清純子嬢の行方来だ判らず 北海タイムス 昭和27年1月30日 " へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント