岡村昭彦 詐欺容疑で逮捕 昭和26年12月16日 北海道新聞 夕刊

昭和26年12月16日 北海道新聞 夕刊

堂々と病院を開業 外来や入院患者も
ニセ医者、詐欺でばれる

最近釧路市内で東京大学医学士と称してもぐり診療所を開設、外科婦人科などをはじめ大勢の患者を入院、診療、薬局から大量の薬品を詐取しているという聞き込みを得た釧路市警では14日午後6時50分市内南大通六ノ一自称医師岡村照彦(二三)を詐欺容疑で緊急逮捕、一五日正午、釧路簡裁新村判事の令状により同診療所を急襲、家宅捜索を行い薬品、医療器具、関係書類を多数押収、市警ではさらに医師法違反の疑いで取り調べを開始した。調べによれば岡村は十一月十四日南大通五ノ一薬局岩堀民康さん方で“私は東大出身の医師で瀬戸山 桑野両医師は私の先輩だが、私もこゝで病院を開設することになったからよろしくたのむ”とだまし、以来十三回にわたり、同薬局から医療薬品百六十点(十一万円相当)を詐取した疑いで逮捕状が発せられたものだが、同人は去る2日市立病院火災で焼け出された患者一名を入院させたほか健康保険の患者も引受け、一般を信用させ、湖陵高校三年某女(一八)を言葉巧みに誘い込み、看護婦に仕立てた上同居、若い婦人科の患者も収容していた。無資格の同人が危険な診療で患者からせしめた治療代や、薬局、医療器具の仕入れ先でも被害は相当額に達するものとみて市警では追及を進めている。なお同人は身許、経歴については一切口をカンしている。

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この時点で、岡村昭彦は、「岡村照彦」の偽名を用い、年齢を23歳と偽っている。
湖陵高校は、北海道釧路湖陵高等学校のことで、昭和25年に新制高校への移行時に男女共学化されこの名称となっている。
高校三年生の女子生徒を同居して看護婦として働かせていたというのは、どのような理由を持って来れば正当化できるのだろうか。自分の行った無資格診療についての弁明は縷々この後報道されることになる。

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